8割以上がゴミ屋敷の住民への対応経験があると回答。ゴミ出しルールを守らない人はどんな人?

早いもので、2022年も終わりが近づいています。そろそろ年末年始の予定について考えはじめた方も多いことでしょう。

さて皆さん、今お住まいのお家は綺麗にされていますか?
日頃のお掃除は欠かさずしているつもりでも、思わぬところにゴミや汚れが溜まっているかもしれません。

「後でやればいいや」と、分別やゴミ捨てを放置してそのままにしている方もいるのではありませんか?
そんなお家のお掃除問題、出来れば年末年始の長期休暇中に解消してしまいましょう。
いつまでもそのままにしていては、いつかあなたのお家もゴミ屋敷化してしまうかもしれません!

今回、株式会社GoodServiceは、不動産賃貸オーナー・不動産管理会社を対象に、「ゴミ屋敷の傾向と特徴」に関する調査を実施しました。

ゴミ出しルールの守れない入居者は〇割!

はじめに、自治体のゴミ出しルールに関して伺っていきたいと思います。

「管理する不動産の入居者について、自治体のゴミ出しルールを守らない方の割合はどのくらいですか?」と質問したところ、『1割未満(21.1%)』『1、2割程度(37.2%)』『3、4割程度(30.4%)』『5、6割程度(8.7%)』『7、8割程度(1.6%)』『9割以上(1.0%)』という回答結果になりました。

約3割の方が『3、4割程度(30.4%)』と回答しました。
自治体によっては、ゴミの分別ルールに差があり困惑する方もいるのかもしれません。

続いて、具体的にゴミ出しルールを守らない方に関するエピソードを伺ってみましょう。

■ゴミ出しルールを守らない人とのエピソード
・ゴミ出しのルールを守らない人に注意したら持っていたごみを投げつけられたことがある(30代/男性/不動産賃貸オーナー)
・何度も通い、話をして、ごみ捨てを手伝い解決に至った(30代/男性/不動産賃貸オーナー)
・そもそもゴミを出さずに家の周りにゴミを散らかしていた(50代/男性/不動産管理会社従事者)
・物件に住む住民が、ルール無視のゴミを見つけると、  メールで、教えてくれる。(50代/男性/不動産管理会社従事者)

などの回答が寄せられました。

様々なエピソードがありますが、何度も話し合いを続けることで解決に至ったケースもあるようです。

  • 自宅をゴミ屋敷化させてしまう人の特徴とは

ゴミ出しルールを守らない人が3、4割程度いるということが分かりましたが、では、ゴミ屋敷になる人はどのような特徴があるのでしょうか?

「ゴミ屋敷状態になる人に多い特徴として当てはまるものは何だと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『一人暮らし(65.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『高齢者(28.7%)』『未婚(26.7%)』『既婚(18.4%)』『子どもがいる(14.1%)』と続きました。

6割以上の方が『一人暮らし』と回答したことから、他人に干渉されないことがゴミ屋敷化してしまう一因になっているのかもしれません。

では、ゴミ屋敷状態になる人に多い行動や生活習慣にはどのようなものがあるのでしょうか?

そこで、「ゴミ屋敷状態になる人に多い行動、生活習慣として当てはまるものは何だと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『不規則な生活をしている(38.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『物を捨てられない(36.6%)』『在宅時間が長い(31.6%)』と続きました。

4割近くの方が『不規則な生活をしている』と回答したことから、ゴミ出しの時間に寝ている生活リズムの方もいるのかもしれません。

ゴミ屋敷の住民への対応を経験したことのある管理者は約8割という結果に

6割以上の方が、ゴミ屋敷になる人の特徴は一人暮らしということが分かりました。

では、ゴミ屋敷状態の住民本人や周囲の人への対応をしたことがある方はどのくらいいるのでしょうか?

「ゴミ屋敷状態の住民本人や周囲へ何らかの対応をした経験はありますか?」と質問したところ、『かなりある(24.0%)』『何度かある(54.5%)』『一度だけある(14.5%)』『まったくない(7.0%)』という回答結果になりました。

『かなりある』『何度かある』という回答を合わせると、8割近くの方が対応経験があることが分かりました。
通常業務以外の余計な業務が増え、悩んでいる方も多いかもしれません。

では、実際にどのような対応をしたのでしょうか?
前の質問で『かなりある』『何度かある』『一度だけある』と回答した方に聞いてみました。

「その際、どのような対応をしましたか?(複数回答可)」と質問したところ、『入居者本人への注意、警告(50.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『入居者の家族への連絡(38.9%)』『自治体への報告(36.8%)』と続きました。

約半数の方が『入居者本人への注意、警告』と回答しました。
一度の注意や警告でルールを守ってくれるといいのですが、常習化してしまっている方だとなかなか聞き入れてくれない方もいるのかもしれません。

残されたゴミで最も多いものは【缶、びん、ペットボトル】

8割近くの方が、ゴミ屋敷状態の住民本人や周囲の人に何かしらの対応をしていることが分かりました。

では、住民の退去後のゴミ屋敷の物件にはどのような対処をしたのでしょうか?

「ゴミ屋敷状態になった物件について、住民の退去後はどのように対処しますか?」と質問したところ、『入居していた本人に処理させる(33.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『管理者(管理会社)のみで処理する(28.5%)』『自治体や公共団体に相談し、処理する(23.0%)』『専門業者に依頼して処理する(14.9%)』と続きました。

3割以上の方が『入居していた本人に処理させる』と回答しましたが一方で、入居していた本人以外の方が対処するケースも多いことが分かりました。

では、どのようなゴミが多いのでしょうか?

そこで、「ゴミ屋敷状態になった物件に多いものは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『缶、びん、ペットボトル(55.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『生ごみ(48.1%)』『食品(39.2%)』『衣類(33.5%)』『生活雑貨(21.8%)』と続きました。

半数以上の方が『缶、びん、ペットボトル』と回答したことから、飲料系のゴミが多いことが分かりました。
管理者側の対策は不可能?ゴミ屋敷の住民に対する本音

ここまでの調査結果で、3割以上の方が住民の退去後のゴミ屋敷の物件は本人が対処していることが判明しました。

では、入居中の物件をゴミ屋敷状態にしないために、何ができることなどはあると思うのでしょうか?

「入居中の物件をゴミ屋敷にしないために管理者として対策できることはあると思いますか?」と質問したところ、7割以上の方が『思う(73.8%)』と回答しました。

何かしら対策を講じて、可能な限りトラブルを減らしたいと感じているのかもしれません。

最後に、ゴミ屋敷化した物件とその住民について思うことについて伺ってみたいと思います。

■ゴミ屋敷化した物件とその住民について
・悪意があってしていることではないとはいえ、衛生的に問題も出るのでできる範囲で努力してほしい(40代/男性/不動産管理会社従事者)
・すぐに退去してほしい(40代/男性/不動産管理会社従事者)
・それぞれの自治体のルールが転居のたびに異なるようで、統一してほしいと思うこともあります。住民だけが悪者ではないケースもある(50代/男性/不動産管理会社従事者)
・カウンセラーと連携した心理的サポートが必要かなと思います(50代/女性/不動産賃貸オーナー)

などの回答が寄せられました。

衛生的にもゴミ屋敷にならないよう努力をしてほしいという意見がある一方で、すぐに退去してほしいという厳しい意見もありました。
また、カウンセラーのサポートも必要なのではという意見もあることから、中には悪気がなくても何らかの理由で片付けられない人もいるのではないかと思います。
【まとめ】ゴミ屋敷の傾向と特徴について解明。片付けが苦手な人こそ、年末の大掃除には力を入れて!

今回の調査ではゴミ屋敷になる人の特徴として、6割以上の方が一人暮らしであることが分かりました。

そして、8割以上の方が入居中のゴミ屋敷について、住民本人や周囲への対応をした経験があることが明らかになりました。

ゴミ屋敷にならないためにも定期的に部屋を片付ける習慣をつけることが大切になってきます。
物を捨てられずに溜めこんでしまう方は、年末のこの機会に不用品の処分を検討してみるのもいいかもしれません。

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