8割以上が不用品を処分している?中高生の子どもを持つ親を対象に「不用品の寄付」に関する調査

コロナ禍で断捨離した人が半数以上?不用品の処分方法が明らかに

小学校を卒業した子どもを持つ全国の親御さんは、どのように不用品を処理しているのでしょうか?

そこで今回、リボーンプロジェクトを運営する、株式会社GoodService(は、中高生の子どもを持つ親を対象に、「不用品の寄付」に関する調査を実施しました。

コロナ禍で家にいる時間が増えたという方は多いと思いますが、どれぐらいの方が断捨離を行ったのでしょうか?

d47059-12-c7fe2a3ed9ee3e28d0f7-0.png

はじめに、「コロナ禍で自粛期間が増えたことで、家の不用品の断捨離を行いましたか?」と質問したところ、半数以上の方が『はい(53.6%)』と回答しました。

4月の新年度の時期がちょうど自粛期間だったという方も多いでしょう。

お子さんの進級や進学に伴い、物の入れ替えなどもした方も多いと思います。

では、断捨離で出た不用品はどう処理しているのでしょうか?

「断捨離で出た不用品をどう処理していますか?(複数回答可)」と質問したところ、『地域のルールに従ってごみとして出している(81.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『買取業者に売る(24.1%)』『フリマアプリで売る(22.9%)』『知り合いにあげる(19.1%)』『業者に頼んで処分している(13.1%)』『寄付(6.4%)』と続きました。

8割以上の方が不用品を“ごみ”として処分しているようです。

では、お子さんの小学生時代の思い出が詰まっている品(ランドセル、鍵盤ハーモニカ など)はどう処理しているのでしょうか?

d47059-12-a1aa101e85b1a8d09099-1.png

そこで、「子どもが小学生時代に使用していて、今は使い道がないもの(ランドセル、鍵盤ハーモニカ など)はどう処理しましたか?(複数回答可)」と質問したところ、『記念に取っている(50.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『処分した(38.8%)』『知り合いにあげた(14.1%)』『寄付した(7.5%)』『フリマアプリで売った(4.8%)』と続きました。

記念に取っている方が半数以上いるという結果になりました。

特にランドセルは6年分の思い出が詰まっており、なかなか手放せないものです。

処分するにしても、知り合いに譲ったり、寄付したりして再利用してもらえると嬉しい方も多いのではないでしょうか?

 

身近にある寄付プロジェクトをご存知ですか?利用されているプロジェクトトップ3は…!?

さきほどの質問で不用品の処理方法について聞くことができましたが、処分ではなく『寄付』を選んだ方に、どういった寄付プロジェクトを利用しているか聞いてみました。

d47059-12-126b4413fe470f6d8eae-2.png

「不用品を寄付した際に利用した寄付プロジェクトを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『衣類回収プログラム(ユニクロ、H&M など)(25.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『ユニセフ(20.8%)』『リボーンプロジェクト(6.7%)』『もったいないジャパン(6.7%)』『アジアリサイクル貢献活動(5.8%)』『BRING(4.2%)』と続きました。

『衣類回収プログラム(ユニクロ、H&M など)』や『BRING』は、全国のユニクロや、H&M、無印良品等の店舗で着なくなった洋服や布を回収して、着られるものは寄付、着られないものは素材やパーツごとに分けてリサイクルしているプロジェクトです。

利用していなくても見たことがある方は多いと思います。

上記のような身近な店舗にあるものから、『ユニセフ』『リボーンプロジェクト』と言った海外に寄付されるプロジェクトなどさまざまな寄付プロジェクトが利用されていることがわかりました。

では、処分するのではなく、なぜ寄付プロジェクトを選んだのでしょうか?

■寄付プロジェクトを選んだ理由

・「持ち込める拠点が近くにあった。寄付の明細が記載されているから安心」(30代/女性/北海道)

・「経済的な理由から学校に行きたくても行けない子へ少しでも役に立てるならと思い、寄付をした」(40代/女性/広島県)

・「世界の子どもたちの役に立つと思ったから」(50代/女性/神奈川県)

・「日本よりも必要としている人がたくさんいると思ったから」(50代/女性/埼玉県)

・「世界の貧困の人々に寄付活動をしていることを知ったから」(50代/男性/兵庫県)

店舗で回収を行っている寄付プロジェクトは、買い物ついでに寄付できるので、利用しやすいと感じる方も多いでしょうでしょう。

利用のしやすさだけでなく、「世界の子どもたちの役に立ちたい」といった意見もありました。

普段ごみとして捨てている“まだ使えるけどもう不要なもの”は、海外の子どもたちにとっては“必要なもの”かもしれません。

 

子どもたちに教えなくてはいけないSDGs 親子で一緒に取り組めそうなものとは?

ここまでの調査で、不用品をごみとして処分している家庭が8割以上いることがわかりました。

“まだ使えるけどもう不要なもの”は、海外の子どもたちにとっては“必要なもの”かもと先ほど書きましたが、不用品を寄付や再利用することで地球の環境を守ることにも繋がります。

環境問題といえば最近メディアでもよく取り上げられている『SDGs』ですが、SDGsについてどのくらいの方が知っているのでしょうか?

そこで、「SDGsについて知っていますか?」と質問したところ、半数近くの人が『知っている(45.1%)』『詳細まで知っている(4.7%)』と回答しました。

SDGsとは、“Sustainable Development Goals”の略称であり、日本語で“持続可能な開発目標”という意味があります。

2030年までに達成すべき“世界共通の目標”として、発展途上国・先進国と国の状況を問わず、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された国際目標です。

17項目の目標、それらの目標を達成するための具体的な169個のターゲット、232個の指標があります。

地球の未来、子どもたちの未来の為に設定された17項目のゴールを、私たち大人だけでなく、子どもと一緒に持続的に取り組んで行くことが大切です。

SDGsについて(参照:外務省):https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

では、親御さんたちはどのような項目を子どもと一緒に取り組みたいと考えているのでしょうか?

d47059-12-d5207959d43497f6233e-3.png

「今後子どもと一緒に取り組みたい/取り組めそうなSDGsの項目を教えてください(上位3つ選択)」と質問したところ、『1.貧困をなくそう(32.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『11.住み続けられるまちづくりを(30.6%)』『3.すべての人に健康と福祉を(30.2%)』『7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに(22.7%)』と続きました。

『1.貧困をなくそう』はお金だけでなく、不用品を寄付をすることで貧しい人たちに必要なものを提供することができます。

『11.住み続けられるまちづくりを』は日本のまちづくりももちろんですが、日本でごみとして捨てられている資源を海外で再利用し、まちづくりに貢献することができます。

『3.すべての人に健康と福祉を』は、寄付をしたものがワクチンに変わることで、誰か1人の命を救える可能性があります。

一見難しそうな17項目ですが、不用品を寄付したり、プラごみを減らしたり、シャワーで水を流している時間を1分減らしたり、ちょっとしたことの積み重ねが子どもたちの未来の環境をよりよくできるでしょう。

「不用品の寄付」に関する調査

【調査期間】2021年6月29日(火)~2021年6月30日(水)

【調査方法】インターネット調査

【調査人数】1,029人

【調査対象】中高生の子どもを持つ親

【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

コメントは利用できません。

まずはお気軽にお問い合わせください