【空き家整理経験者に調査実施】実に半数が“業者”を利用したと回答

日本にある空き家の数は、この20年で2倍以上に増えてきています。

自身はもちろん、親族や知人など周囲で空き家問題に悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

空き家整理の問題の一つに、「荷物整理」が挙げられるのではないでしょうか?

故人が使っていた物や思い出深い物はなんだか捨てづらく、長期間放置してしまっている方もいるようです。

今回は、実際に空き家の整理を行ったことがある方を対象に、大変だったことや利用してよかったサービスなどについて伺っていきたいと思います。

【空き家整理を行ったきっかけとは】経済的問題が上位に挙がる結果に

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はじめに、空き家の整理に踏み切ったきっかけを伺ったところ、「維持費や税対策など経済的な理由のため(59.0%)」と回答した方が最も多い結果となりました。

空き家を所有しているだけでも、固定資産税などの税金はかかってきます。

さらに、近隣の住宅に悪影響を与えると判断されると「特定空家等」に指定されてしまい、大幅な増税となる場合もあるため、維持費もかかってくるのです。

これらの経済的リスクを考えても、空き家のままいつまでも放置しておくことはできないと判断して、空き家の整理に踏み切る方が多いようです。

続いて「行政や地域のサポートや指導があったため(13.0%)」「引っ越しなど自身のライフスタイルの変化のため(13.0%)」という回答が集まりました。

空き家を放置してしまったことにより指導が入ったパターンも少なからずあるようです。

また、ライフスタイルの変化により家に住めなくなった方も一定数いることがわかりました。

1都市集中や少子高齢化による地方人口の減少により、空き家は今後も増えていく見通しとなっていますが、まずは身の回りの整理から始めることが重要なのかもしれません。

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次に、空き家整理を行う上で何が大変だったか伺ったところ、「物の仕分けと処分(61.0)」「時間と労力の確保(57.0%)」という回答が集まりました。

長年その家に住んできたと考えると、物の量も非常に多くなっていることでしょう。

それらを仕分けし処分することは、かなりの労力がかかることが伝わってきます。

「思い出の品の整理(36.0%)」という回答も3番目に多く集まっていることから、思い出が詰まった荷物の処分に踏み切れない方も多くいるようです。

また、整理を行う方の多くが仕事や家事の合間の時間を活用したり、遠くに住んでいれば貴重な休暇を利用したりしている点を考えると、時間や労力を確保することの大変さも容易に理解できそうです。

空き家整理は“業者”に頼む方が最も多い!スムーズな片付けができたものの買取金額に不満あり?

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労力がかかる空き家整理ですが、どのように整理した方が多いのでしょうか?

伺ったところ、「業者に頼んで売った(捨てた)(51.0%)」と回答した方が最も多いことがわかりました。

短時間で労力をかけない方法として、専門業者にお願いすることは有効的で多くの方に支持されているようです。

続いて、「フリマやオークションで売った(28.0%)」「自治体のサービスを利用して捨てた(27.0%)」という回答が集まりました。

フリマは、対応に時間を要することがありますが比較的高値で物が売れることもあるため、利用する方も多いのかもしれません

また、自治体の不用品回収サービスも充実しているため、空き家整理のタイミングで利用している方も多いようです。

先の調査で、業者に頼んだと回答した方を対象に、利用料金や買取金額、満足度、感想について伺ってみたところ、以下のような回答が集まりました。

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具体的な声

・相場などはよくわからなかったが、手続きがスムーズに行ったのでそれなりに満足した

・本当はもっと高値で売れるかもしれない品が多々あった

・もっと高く売れたかもしれないが、量が多いので処分をする方が先決であったためスッキリした

・とにかく処分してしまいたかったので金額の比較をしなかった。そのため適正価格だったのかは分からない

・すべてお任せできるところがありがたかった

・かなり価格が安かった。しかし手放したかったので、売った

・自分たちではどうしようもなかったと思うが、業者の方が頑張ってくれたおかげで満足できる値段で売れた

・査定結果が想定より早く出た

・費用の相場がわからなかった

業者に任せることで大量の荷物を処分することができてすっきりしたという意見が多く集まりました。

また、買取の金額に関しては満足という声もあれば、そもそも費用が妥当なのかわからない、安かったけどとにかく手放したかった、など様々な声がありました。

事前に業者に頼んで一気に廃棄・買取してもらうべきものと、より高く買取してもらえる可能性があるものを分けておくことで、より納得感のある結果にできるかもしれません。

【空き家整理で処分に困るのは大物家具、家電】思い出の品もなかなか処分できない方が多数

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続いて、空き家の整理で特に対応に困った物について伺ったところ、「家具(たんす・ベッド・テーブルなど)(54.0%)」「家電(冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど)(36.0%)」「思い出品(写真・記念品・お土産など)(33.0%)」という回答が集まりました。

家具や家電などサイズの大きい物は処分方法も限られるため、上位にランクインすることは納得の結果です。

また、思い出の品の中でも記念品やお土産などはその価値がわからないものもあり、対応に困る様子がうかがえます。

具体的に対応に困った理由も伺っていきましょう。

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具体的な声

・絵画などはどこに出せば良いか分からなかった

・下取りしてもらえる家電等は良いが大きな物で処分費がかかってしまうようなものは扱いに苦労した

・思い出の品もあるので、捨てていいのか迷う事が多かったから

・物が売れずに置き場に困った

・2階にベッドや大きくて重いものがあるが、階段が急で降ろせない

・売り物にはならないがかさばり処理に大変だった

・大事にしていたことがわかっている物の処分に困った

・親が急に亡くなったため、書類などの処理が本当に大変だった

・粗大ごみとして捨てなければならないが、一回に捨てられる数が決まっていた。また、料金もサイズによって異なるため、その判断が大変だった。業者がいるなら一括でお願いしたかったが僻地の田舎の為、来てくれるところがなかった

思い出の品だけでなく、書類の整理や業者では対応できない荷物の整理に困っている様子がわかる結果となりました。

業者にも対応エリアや対応できる物が決まっているため、最後はご自身で整理を行う必要があるのかもしれません。

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最後に、今後空き家整理を行う方に向けて、もしまた空き家整理を行うことになったら、次はどういった点に注力して取り組みたいか伺ったところ、「必要費用の軽減や捻出(57.0%)」「時間や労力の軽減(55.0%)」「必要な段取りの可視化(44.0%)」という回答が集まりました。

費用面では想定以上の出費があり、労力についても想像以上に時間や体力を使うため、事前に計画を立てて望むことがお勧めと言えそうです。

まとめ:空き家整理には業者を利用することがおすすめ!買取額に納得いかない場合はフリマの利用等の対応も必要

今回の調査は、空き家整理経験者に対して、荷物整理を行う上で大変だったことや今後整理を行う方へのアドバイスを伺いました。

空き家整理では、大型の家具や思い出の品の処分に困る方が多く、さらに、時間や労力も使うため、ご自身や周りの方だけで整理をすることは非常に大変だという様子が伝わってきました。

実際に業者に頼んだという方が半数以上いたことや、短時間で整理ができてすっきりしたという意見もあったことから、荷物整理につながるサービスを利用すること自体はおすすめです。

しかし、買取金額に不満や不安を持つ方もいることから、必要に応じてフリマなどを利用することで、適正な値段で買取してもらえるのかもしれません。

空き家整理は時間も労力も、そしてお金も必要だったという声が多くありました。

時間や労力はすぐになんとかできる問題ではないかもしれませんが、お金に関しては空き家にある物を事前に整理して、売れるものはできるだけ高値に売るだけでも、費用の足しになるのではないでしょうか。

<調査概要>

調査概要:空き家の整理と買取に関する調査

調査期間:2024年5日29日(水)

調査機関:WEBアンケート(設問選択・記述式)

調査対象:空き家整理経験者(親や祖父・祖母が住んでいた家が空き家になって、整理をした経験がある方)

調査人数:100人

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