偽物のブランド品を購入した経験はある?300名に実態調査

ブランド品の偽物の流通が長年問題となっていましたが、近年スーパーコピーなどの精巧な偽物が増えてきており、素人目ではなかなか判断が難しくなってきています。

そのため、ネット通販やオークションなどの商品を偽物と知らずに購入してしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。

そこで買取専門店ウリエルでは、「偽物のブランド品」について、偽物ブランド購入経験がある方272名にアンケート調査を実施しました。

偽物のブランド品としてよく購入されるものは財布

(N=300名、複数回答。2023年10月11日~2023年10月18日に実施したインターネット調査による)

偽物ブランドの購入経験がある方に「どのような偽物のブランド品を購入したことがありますか?」と質問したところ、財布が最も多い票数を集めました。

次いで、「バッグ」「洋服」「時計」と続いています。

このように、財布やバッグなどのブランド品を中心に偽物が多く製造されており、だまされて購入したり正規店のブランド品は高額であるため偽物と知っていながら入手したりする方が後を絶ちません。

偽物を購入すること自体は商標法的に問題ではありませんが、販売することは違法であり、万が一買取りとなった場合には刑罰が科される可能性があるため注意が必要です。

購入した商品が偽物だと知っていましたか?

(N=300名、単一回答。2023年10月11日~2023年10月18日に実施したインターネット調査による)

先述した偽物ブランドの購入者に、購入したブランド品が偽物かどうか知っていたか伺ったところ、「偽物と知らず購入した」と「偽物と知っていて購入した」の票数はほとんど変わりませんでした。

下記で、それぞれ詳しく紹介するのでぜひご覧ください。

偽物と知らず購入した際の状況と判明方法

「インターネットで購入した。値段も高めだったので、偽物と疑うことなく購入してしまった。高い値段で偽物を買ったこともショックだが、楽しみにしていたイベントで偽物を使ってしまったこともとても落ち込んだ。」(20代女性)

「インターネットで本国の正規品ということで購入しましたが、他のサイト等で確認できる仕様と微妙に異なっていた。仕様が異なる点をメールにて問い合わせしたが、正規品であるとの一点張りの返答のみで残念な気分になりました。」(40代男性)

「韓国の旅行でバーバリーのマフラーを買った。当日まだ20代だったので道路の脇で山積みでバーバリーを売ってることを不審に思わなかった。」(40代女性)

偽物と知らずに購入する場合、ネット通販やネットオークションで手に入れるケースが多く、海外旅行の際に購入する方も多い印象でした。

また、偽物と知らずに購入した方は、どのようにして偽物だと気づいたのでしょうか。

(n=151名、単一回答。2023年10月11日~2023年10月18日に実施したインターネット調査による)

一番多くの票を集めたものは「自分で気づいた」でした。

自分で気づく場合は、タグやロゴに違和感があったり劣化が早かったりすることが多いようです。

次いで、「買取店で査定時に教えてもらった」「ネットの情報で気づいた」「家族・友人が気づいた」が続いています。

偽物と知っていて購入した方の理由とは?

「全然見た目から分からないし、普通に激安で買えるので、見栄をはりました。」(40代女性)

「学生時代に購入しました。偽物でもブランド品を持つことが流行っていたため輸入サイトより購入しました。」(30代女性)

「見たことあるような有名ブランドのイラストが入っていたが、それが可愛かったのとワンポイントであまり目立たなく、人にバレにくいと思い購入しました。」(30代女性)

偽物のブランド品は本物と比べると安く購入でき、一目見ただけでは偽物と分かりにくいことから、学生などの若いときによく購入する方が多いようです。

また、海外の露店や出店などでもよく売られていることがあり日本に持ち込む方もいますが、法改正により販売目的でなくても知的財産権の侵害にあたるため税関で没収されることもあります。

偽物と知って購入することに対してどのように思っている?

(N=300名、単一回答。2023年10月11日~2023年10月18日に実施したインターネット調査による)

「偽物と知って購入することに対してどのように思いますか?」という設問に対して、「どちらともいえない」と回答した方が全体のおよそ半数程度となりました。

下記で、それぞれの意見をご紹介します。

どちらともいえない

「偽物という劣等感や悪いことをしているような気持ちも多少はあったので。」(30代女性)

「安価でブランド品と似た商品が手に入る事は自己満足に繋がるが、コピー品流通はよくない事だと思うから。」(30代男性)

「ブランド側からしたら良くないとは思いますが、本物は高すぎて買えないし、他の人からは偽物とわからない為。」(30代女性)

悪い

「偽物はちゃんとしたブランド会社の利益を奪っていることになるので、模範して顧客を騙して利益を得る行為は犯罪に近いと思っているから絶対的に悪いと考えます。」(30代女性)

「購入当時は高校生だったので恥ずかしげもなく買ってしまったが、今思えば見栄をはって偽物を持っているということ自体が恥ずかしいし、倫理的にももちろん良くないと思う。」(30代男性)

「結局、偽物を購入する人がいるから、世の中には未だに多くの偽物商品が出回ってる。偽物と知っているなら購入するべきではない。」(30代女性)

よい

「自分自身で納得して、お金を使って購入することは自分の責任になるから。」(40代男性)

「お金の節約になり、見た目はブランド品とあまり変わらないものを購入できるため。」(20代男性)

「気に入ったものを購入したいと思うから。本当は本家のブランド品を購入できたらいいのかもしれないけど、気に入ったからといっても、値段が高過ぎれば購入できない。」(30代女性)

「どちらともいえない」「悪い」と回答した方は基本的に、偽物とわかっていて購入することに罪悪感があり、モラルを考えると判断が難しい、または購入すべきでないと考える方が多い傾向でした。

反対に、「よい」と回答した方は購入することそのものは取り締まられておらず、偽物・本物を問わず値段やデザインから自分が気に入っているのであれば問題はないとしています。

偽物を購入することに対する買取専門店ウリエルの見解

買取りの現場でも、偽物のヴィトンやシャネル、グッチなどの高級ブランド品が持ち込まれるケースがあります。

その数は以前と比べて急激に増えているわけではありませんが、偽物を見分ける難易度は年々上がってきており、常に査定士は最新の真贋情報を勉強し対応しなければなりません。

また、高級ブランドを製造するまでの過程で職人や製造現場の従業員など膨大な数の方々が関わっており、偽者ブランドの購入はその方々が正当な報酬を得る機会の妨げとなってしまいます。

加えて、確かに偽物のクオリティは向上しており見かけ上の判断は難しくなっていますが、製法の丁寧さや素材などには大きな差があるため劣化も激しく、その都度買い換えるより高額ではありますが品質やブランド力が保証されている本物を持つ方が後々のことを考えるとよいのではないでしょうか。

けっして、偽物のブランド品を購入することが悪というわけではありませんが、個々人のモラルが問われる問題であると考えています。

偽物ブランド横行の現状

(N=300名、単一回答。2023年10月11日~2023年10月18日に実施したインターネット調査による)

2022年10月に、偽ブランド品の国内流入を防止するため、空港などでの水際対策が強化されました。

実際にアンケートをとったところ、一般の方々も偽物ブランドの横行を実感している方は多く、法改正などを機に偽物ブランドに対する視点も厳しくなっていると言えるでしょう。

ただ、現状個人間の輸入に関しては規制対象外となっており、税関で差し止めることはできません。

「輸入目的」「輸出者の情報」などを記載した文書と、輸出する側が事業者でないことの証明を要求することはできますが、引き続き個人間との取引に見せかけた業者の摘発には十分注意する必要があります。

買取専門店ウリエルが伝授する偽物を見分ける3つのポイント

(N=300名、単一回答。2023年10月11日~2023年10月18日に実施したインターネット調査による)

今回「偽物と本物を判断するためのポイントを知りたいですか?」という設問に回答いただいたところ、8割以上の方が「知りたい」と答える結果となりました。

そこで、一般の方でも偽物と本物の判断がしやすい3つのポイントをウリエルがご紹介します。

1.縫い目の均等さ

縫い目は、専門知識がない一般の方でも比較的気づきやすいポイントです。

本物のブランド品は、縫い目同士の間隔が均一に作られており、ほつれやはみ出しなどはありません。

しかし、偽物の場合は、縫い目同士の間隔がまばらで一定ではなく、ほつれが目立つなど、注意深く見るとわかることもあるでしょう。

2.刻印の綺麗さ

高級ブランドであれば一目で分かる刻印が施されていることがよくあります。

このような刻印も偽物かどうか見極めるためには重要であり、以下の点を注意深く見てみましょう。

・字体の差異

・彫りの深さ

・刻印そのものへの違和感

特に刻印そのものへの違和感から気づくことも多く、偽物の場合一見すると精巧で綺麗に見えるのですが、本物のブランドの特徴をそのまま表現することは難しいため、偽物はどこか無機質な印象を与えがちでしょう。

3.細部の処理方法

たとえば革の高級ブランドであれば本物の革を使用しているため、よく見ると毛穴などがありますが、偽物の場合はこのような本物にある特徴を再現することができません。

また、金具などはブランドごとに使用する規格が厳密に定められていることが多く、偽物の場合細部までこだわりきれていないことも多いでしょう。

このように雑な印象を抱かせるものは偽物である可能性が高い傾向にあります。

ここまで一般の方でも見分けられるようなポイントを紹介しましたが、精巧なスーパーコピー品であると中々素人目に見極めることは難しいでしょう。

このような場合は、以下の方法で一般の方でも偽物であるかどうか判別できます。

・メンテナンス品として正規店に出す

・鑑定を依頼する

・買取店の査定を利用する

特に、買取店は費用をかけずに査定という形で判別でき、正規店に出すほど敷居も高くないためおすすめです。

調査期間:2023年10月11日~2023年10月18日

調査機関:クラウドワークス

調査方法:インターネットでのアンケート調査

調査対象:10~70代以上の男女

有効回答人数:300名

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