毎年、5月30日は「ごみゼロの日」です。
1970年代から始まった「ごみゼロ運動」は、現在5月30日~6月5日を「ごみ減量・リサイクル推進週間」として国で定められています。
この期間は、全国各地で3R推進活動やごみ拾い、不法投棄監視パトロールなどが行なわれており、これらの取り組みに参加したことがあるという方も多いのではないでしょうか?
そこで、不用品の買取を行なうウリエルでは、「ごみ問題」に関する個人の意識調査を実施しました。
「ごみゼロの日」の認知度は13%、「3R」は43.7%
(N=300名、単一回答。2022/4/28~2022/5/12に実施したインターネット調査による)
「ごみゼロの日(5/30)」を知っていますか?という質問に対して、「知っている」と回答した方は全体の13%でした。
(N=300名、単一回答。2022/4/28~2022/5/12に実施したインターネット調査による)
ごみの削減に繋がる3つの取り組み「3R(Reduce・Reuse・Recycle)」は、 全体の44%が「知っている」と回答。
上記の結果から、「ごみゼロの日」や「3R」の認知度はそれほど高くないということがわかりました。
とはいえ、名前を知らなくてもごみを減らす工夫をしている方は多いはず…
普段の生活で「3R」を取り入れている方がどの程度いるか、以下でみてみましょう。
【Reduce】普段の生活でごみを減らす工夫をしていますか?
(N=300名、単一回答。2022/4/28~2022/5/12に実施したインターネット調査による)
「普段の生活でごみを減らす工夫をしていますか?」という質問では、73%が「はい」と回答。
これは、3Rの1つ目のキーワードである「Reduce(リデュース)」にあたり、全体の半数以上が取り組んでいるという結果になりました。
具体的に挙げられていた内容は…
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エコバッグを持ち歩く。スーパーやコンビニで割りばしはもらわない。(40代女性)
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野菜などの不要部分をできるだけ減らすなどはしています。食べれるところはできるだけ食べるようにはしています。(50代男性)
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なるべく過剰包装しているものを買わないようにしてます(20代女性)
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生ごみをコンポストで土に還している。(50代女性)
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無駄なものは買わない様にしています。必要最小限の生活です。(40代男性)
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このように、ものを購入する際は「使う・食べる分だけ購入」「環境に配慮された商品を選ぶ」、消費する際は「使える部分は捨てずに使う」といった工夫が見られました。
【Reuse】不用品の再利用をしていますか?
(N=300名、単一回答。2022/4/28~2022/5/12に実施したインターネット調査による)
「不用品の再利用をしていますか?」という質問では、全体の82%が「はい」と回答。
これは、3Rの2つ目のキーワードである「Reuse(リユース)」にあたり、全体の約8割がこの活動を行なっていることがわかりました。
具体的な取り組みは…
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肉のトレーは捨てずに揚げ物用の小麦粉をまぶす際に使用しています。(40代男性)
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不用品はまず友人などに譲るようにしている。(20代男性)
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いらなくなったものはフリマサイトで販売。(30代女性)
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古着屋さんや古本屋さん等で購入をしています。(40代男性)
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知識があれば修理できるものが多いので(家電品が多い)、ネットなどで情報を収集し、そのようにしています。(50代男性)
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中でも、最も多く挙げられていたのが「フリマアプリ、リサイクルショップ、買取店」といったサービスの利用でした。
中古品の販売・購入は、環境だけでなく家計にも優しい取り組みと言えるでしょう。
【Recycle】リサイクルを行なっていますか?
(N=300名、単一回答。2022/4/28~2022/5/12に実施したインターネット調査による)
3Rの3つ目のキーワードである「リサイクルを行なっていますか?」という質問では、全体の90%が「はい」と回答。
具体的な取り組みは…
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新聞紙や段ボール箱を古紙回収に出している(30代男性)
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スーパーのリサイクルボックスを活用しています。インクの殻容器は電気屋さんの回収ボックスに入れに行っています。(30代女性)
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服をほぼユニクロで購入し、着なくなった服はユニクロの回収BOXに入れています。(30代女性)
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コープの宅配時に、廃油や新聞紙など回収して頂きます。(40代女性)
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妻は着なくなった服を子供や人形の服に作り直している。(30代男性)
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リサイクルの取り組み内容で最も多かったのは、「自治体に従って資源ごみを分別」「スーパーなどの回収BOXの利用」といった回答でした。
家庭内で行うリサイクルは工夫や手間が必要ですが、自治体や企業を通したリサイクルは、誰でも手軽に協力することができます。
ここまで「3R」に関連する個人の取り組みを挙げましたが、「ごみゼロの日」や「3R」の認知度は低くても、実際には行動できている人がほとんどであることがわかりました。
SDGsの達成につながる「ごみの減量」
SDGs(貧困や差別・人権問題・環境問題をなくしていく世界の目標)の影響で3Rへの意識が「高まった」と回答した方は、35.7%、「変わらない」が64%、「低下した」が0.3%でした。
昨今話題となっているSDGsですが、ごみ問題に対する意識は変わらない方が過半数なようです。
主に環境教育を受けるのは小・中学校までなので、今回アンケートにご協力いただいた世代(20~60代)の方は、自分ごととして意識するのが難しいのが現状かもしれません。
しかし、持続可能な地球・循環型社会において、一番身近な「ごみ問題」は、私たちが最も関心をもつべき課題と言えます。
ごみを減らし、使えるものは使う、資源となるものは再利用する。
この「3R」が、限りある資源を温存し将来の生活を守る行動であることを、一人ひとりが理解することはSDGs達成への大きな一歩となるでしょう。
調査期間:2022年4月28日~2022年5月12日
アンケート回答人数:300名 |