切手の買取トラブル体験談
古い切手や記念切手などは、希少価値が高ければかなりの高値で売れることがあります。しかし、切手の相場や情報を知らずに、フリマアプリや金券ショップ、買取業者などで売るのはおすすめできません。
不当に低い価格で買い取られたり、高額な手数料を請求されたりする可能性があります。
そこで買取専門店ウリエルは、実際に起こった切手の買取トラブルについてアンケート調査を実施しました。
・最も多いのは「金券ショップ・チケットショップ」での切手の買取トラブル!?
(N=100名、複数回答。2021/11/04~2021/12/08に実施したインターネット調査による)
金券ショップ・チケットショップ:32名
フリマアプリ:30名
買取業者:23名
ネットオークション:6名
その他:9名
どの買取サービスで買取トラブルが起きたのかを調査したところ、最も多かったのは「金券ショップ・チケットショップ」。
次に多かったのは「フリマアプリ」でしたが、「金券ショップ・チケットショップ」とは僅差の結果に。
最近はアプリやネットでの売買がさかんですが、切手やチケットなどは金券ショップやチケットショップを利用する方も多いようです。
続いて「買取業者」は23%、「ネットオークション」は6%という結果になりました。
・切手の買取トラブルは個人間で起きやすい!?
(N=100名、複数回答。2021/11/04~2021/12/08に実施したインターネット調査による)
個人間でトラブルが起きた:26名
買取してもらえなかった:24名
執拗に値下げ交渉された:21名
高額な手数料を請求された:7名
支払いが行われなかった:3名
その他:19名
次に、どのような買取トラブルが起こったのかを調査したところ、「個人間でトラブルが起きた」という回答が最も多く見られました。続いて「買取してもらえなかった」が24%、「執拗に値下げ交渉された」が21%という結果に。
また、「高額な手数料を請求された」と「支払いが行われなかった」は、比較的少ない回答でした。
以下では、具体的なトラブルの内容とその後の対応について紹介します。
【個人間でトラブルが起きた】
「フリマアプリ」
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・フリマアプリで商品を発送したのですが、思っていたものとは違うので返品をしたいと言われて、トラブルになった。(20代女性)
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最も多かったのは、上記のようなフリマアプリでの個人間のトラブル。
フリマアプリでは、写真や記載されている情報でしか商品を確認できません。
実際に手に取って見られるのは商品が発送されたあと、つまり支払いが行われたあとです。
そのため、上記のように商品を発送したあとに、返品を求められたという方が多く見られました。
また、トラブルのあと、「返品できない旨をきちんと説明したら納得してもらえた」という方もおられましたが、下記のように「返品された」という方も。
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・フリマアプリの方にこちらからお問い合わせをしましたが、結局はその商品を返品されることになってしました。(20代女性)
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フリマアプリには事務局や問い合わせ先がありますが、相談すれば必ずしも解決してくれるわけではありません。
フリマアプリを利用する際は、そういったことも心がけておく必要があるでしょう。
【買取してもらえなかった】
「金券ショップ・チケットショップ」
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・昔の古い切手も買取りしているとチラシで見たので、電話して確認後にショップに持って行ったが、古すぎるため買取り出来ないと言われた。(30代女性)
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最も多く見られたのは、上記のように「金券ショップやチケットショップで買い取ってもらえなかった」という回答でした。
金券ショップやチケットショップでは、店内で販売することを前提に買取が行われます。
お店ではおもに日常で使われる「普通切手」が売られているため、古い切手や珍しい外国切手などは買取拒否されることがあります。
また、上記のように切手を買取拒否された多くの方は、そのまま持ち帰って保管しているそうです。
【執拗に値下げ交渉された】
「金券ショップ・チケットショップ」
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・実際の切手の金額よりずいぶんと安い値段で買い取りしようとされ、がっかりした。これ以上の金額は無理だとびっくりするほど安値を提示された。(30代女性)
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先ほど紹介したように、金券ショップやチケットショップでは普通切手が好まれる傾向があります。
そのため、切手の知識がないスタッフが査定をしている場合が多く、上記のように相場よりも安く買い取られてしまうことも珍しくありません。
プレミア価値が付くような切手や外国切手などは、切手の専門知識をもつ買取業者に依頼したほうが賢明でしょう。
また、値下げ交渉されたにもかかわらず「相場を知らなかった」「面倒だった」という理由から、結局買取してもらった方が多いようでした。
【高額な手数料を請求された】
「買取業者」
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・買取業者で無理やり安い値段で契約させられた上に、手数料も高く、キャンセルをしたいと言ったらキャンセル料も取られた。(30代女性)
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上記は買取業者に依頼したところ、半ば強制的に契約させられ、高額な手数料やキャンセル料を支払わされたとのこと。
買取業者の中には、高額な査定料やキャンセル料などを請求する悪徳業者も存在します。
優良な買取業者は、そのような手数料が無料、またはほとんどかかりません。
あらかじめホームページで手数料の有無などは確認しておきましょう。
トラブル後、特に何か対応をしたという方は少ないようでした。
【支払いが行われなかった】
「フリマアプリ」
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・買いたいと言ったにも関わらず、一向にお金を支払いされない。商品発送後もお金を払われることがなかった。(20代女性)
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上記は、商品を発送したのにもかかわらず、支払いが行われなかったというケース。
フリマアプリでは顔も名前、連絡先などもわからないため、上記のようなトラブルが起きても自分だけでは対処できない場合がほとんどです。
サポートセンターに連絡したことで後日返品してもらえたそうですが、フリマアプリやネットオークションのようなインターネットでのやりとりが必要なサービスでは、このようなトラブルは避けられないと言えます。
・買取専門店に聞いた!実際に起こった切手の買取トラブルとは?
ここでは、買取専門店で実際に起こった切手の買取トラブルを見ていきましょう。
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・お問い合わせの段階で事前に買取額についての説明は行なったうえで伺い、アルバムに入った切手を査定させていただいたところ、すべて消印付きで買取が難しかったことがあります。お客様にはお問い合わせの段階で事前に買取額についての説明は行なっておりましたが、査定に伺うまでアルバムの中身を確認されていなかったようでした。(買取専門店ウリエル)
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上記は、買取額についての説明は行なったのにもかかわらず、トラブルへとつながってしまったケース。
これは、説明が足りなかったのではなく、お客様への確認が足りなかったことが原因だと考えられます。
アルバムなどに多くの切手が入っている場合や、お客様本人の切手ではない(遺品など)場合は、お客様が切手の中身や情報を知らない可能性もあるでしょう。
買取専門店は、お客様への説明はもちろん、確認もしっかり行う必要があります。
・切手の買取トラブルを防ぐには?
次に、切手の買取トラブルを防ぐポイントを紹介します。
対策①フリマアプリやネットオークションはなるべく利用しない
上記でも紹介したように、フリマアプリやネットオークションなどのインターネット上でのやりとりが必要になるサービスは、個人間でのトラブルが起きやすい傾向にあります。
また、手数料や送料、配送の手間がかかるため、あまりおすすめできません。
さらに、フリマアプリやネットオークションを利用する場合、切手の価値を知っておかなければ、損をする可能性があります。
しかし、切手の価値は専門家でなければ見極めるのは難しいため、買取専門店などの査定士がいるお店に依頼するのがよいでしょう。
対策②業者に依頼する場合は、ホームページを事前に確認しておく
業者に依頼する場合は、しっかりと下調べを行なっておきましょう。
特にお客様の声や買取実績、サービスはよく確認しておく必要があります。
お客様の満足度が高く、買取実績が多いほど信頼できる業者と言えます。
また、手数料や査定料、キャンセル料などの有無も確認しておきましょう。
優良業者であれば、そのような手数料は無料、もしくはほとんどかかりません。
対策③専門の査定士が在籍する買取専門店を利用する
切手は専門性が高い分野であるため、豊富な専門知識や経験が必要になります。
専門の査定士がいない業者では、知識や経験が足りず、相場よりも低い価格を付けられてしまうことも珍しくありません。
しかし、専門知識や経験が豊かな査定士が在籍している業者であれば、買取市場の動向や切手の状態を加味し、本来の価値を見出すことができます。
専門の査定士が在籍しているかどうか、切手の買取に力を入れているかどうかなどは事前に確認しておきましょう。