いらいない服は捨てる?売る?の判断基準を調査
ウリエルは、衣替えの時期に行われる衣類や雑貨などの断捨離について、アンケート調査を実施しました。季節の変わり目になると、衣替えをする人が多いのではないでしょうか。
衣替えの際、昨シーズンに着用していた衣類や服飾雑貨などを久しぶりに出してみると、意外と「もう要らないかな」と感じるものってたくさんありますよね。
そこで、衣替えの際に衣類などを断捨離する人がどの程度いるのか、アンケート調査を実施しました。
衣替えの時期に衣類などの断捨離をする人の割合は94%
(N=300名、単一回答。2021年8月27日~8月30日に実施したインターネット調査による)
はい:283人
いいえ:17人
衣替えの際に、断捨離を同時に行うと回答した人が283人と全体の94%を占める結果に。
「もう着ない」
「使用感や痛みが気になってきた」
など、さまざまな理由から手放す判断をするのでしょうが、そうすると“どの手段で手放すのか”も決めなければいけません。
では次に衣類などを断捨離する際、どういった手段で手放すことが多いのかを調査したので、その結果をみてみましょう。
断捨離は「捨てる」が最多!「売る」では買取店利用が多数
(N=300名、複数回答。2021年8月27日~8月30日に実施したインターネット調査による)
捨てる:248人
売る(リサイクルショップ/買取専門店):159人
売る(フリマアプリ/ネットオークション):140人
譲る:70人
捨てると回答した人が248人と大多数を占め、次にリサイクルショップや買取専門店へ売る159人、フリマアプリやネットオークションで売る140人、知人や友人に譲る70人と続きます。
一見すると捨てると回答した人が最も多いのですが、断捨離で“売る”ことを選択する人も案外多いことに気づかされます。
この設問では複数選択での回答のため、同じ回答者であっても「売る」「捨てる」両方を選択している場合も多く、その判断基準が気になるところ。
そこで次に、断捨離で不要なものを売るか売らないかの判断基準についても聞いてみました。
(N=300名、単一回答。2021年8月27日~8月30日に実施したインターネット調査による)
使用感・保管状態:199人
ブランド:55人
購入時の価格:18人
デザイン:7人
その他:21人
最も多かった回答は、衣類などの使用感や保管状態で199人。
まずは、こちらの回答者の意見からみてみましょう。
【使用感・保管状態】
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・自分が買う側だったらと考えて、クタクタ感があったり、使用感がありすぎるものは、売らないようにしています。【30代女性】
・その商品を見て自分が買いたいと思う状態か、購入してその商品を使用出来る綺麗な状態かを判断の基準にしています。【50代女性】
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最も多かった意見は、「逆の立場だった際に、そのものの使用感が気になるかどうか」というもの。
あまりにもダメージが気になるものだと、売れない(買ってもらえない)けど、綺麗な状態だったら誰かにまだ使用してもらえるのではないか。
そういった理由から、使用感などそのものの状態を基準に判断する人が多いようです。
2番目に多かった意見、ブランド品かどうかを基準に判断すると回答した55人の中から、回答者の意見をみてみましょう。
【ブランドかどうか】
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・ブランド品であるものをただ捨ててしまうのはもったいないと感じる為。まだ使えそうなものなら売ってお金になるのならそのほうが良いと感じる。【20代女性】
・ブランド物であればお小遣いにはなりそう。とくに海外ブランドであったり、スポーツメーカーだったり付加価値あるモノは若干値段はつく印象。【40代男性】
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ブランドを判断基準にすると回答した人の意見で多かったのが、付加価値などから売りやすい・高く売れそうといった意見。
また、ご自身で購入した際の「思い入れがある」などから、捨てにくいといった意見も多く寄せられました。
【購入時の価格】
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・高額で購入した洋服なら、自分はもう着ないけど捨てるのはもったいないし、着てもらえる人がいれば買ってもらいたいから。【50代女性】
・高いものは大切に使用していたので状態が良く、売りやすいです。高かったものは、買いたい人も多いのですぐ売れるので売りに出してます。【30代女性】
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次いで多かった意見、購入時の価格を判断基準にする18人の回答者の意見です。
高額だった品は例えブランドアイテムではなくとも、質が良いことや傷つけないように大切に使用していたこと、などから不用になった際にも良い状態で売ることができ、売る際にも値が付きやすくなります。
そういった理由から、購入時の価格を判断基準とする人もいるようです。
【デザイン】
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・自分はもう着なくなったり、好みではなくなったものでも、デザインが良ければ欲しい人もいると思うので売ります。【30代女性】
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また、デザインを判断基準にすると回答した7人の意見では、流行りのデザインであれば着たいと(使用したい)と思う人が他にもいると思うから。といった意見が目立ちました。
【その他】
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・基本的に売るという選択はしないです。理由は「購入希望者とのやりとり・梱包・発送作業が面倒だから」「購入希望者とのトラブルが発生した場合の対応やストレスを考えると、売らない方のメリットが大きいから」の2つです。【40代女性】
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その他を選択した21人の意見で多かったのが、基本的に「売らない」という意見。
フリマアプリやリサイクルショップなど、売ることで何かしらのトラブルに見舞われたり、単に面倒だからと考える人が多いようでした。
また中には、「捨てるしかないくらいに着古してからでないと処分しない」といった意見も見られました。
売ったor売らなかった結果の満足度とその理由
それでは次に、断捨離で「売った」もしくは「売らなかった」ことを選択した結果の満足度とその理由をみていきます。まずは、「捨てた・譲った」人達の意見です。
(N=300名、単一回答。2021年8月27日~8月30日に実施したインターネット調査による)
捨てたり譲ったことで後悔した経験がある:84人
捨てたり譲ったことで後悔した経験はない:216人
後悔した経験がある84人、後悔した経験はない216人と、あまり後悔しないと回答した人が多数となりました。
ではそれぞれの意見をみてみましょう。
【後悔したことがある】
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・習い事が一緒のママに、よかったらうちの子の服いる?と聞くと、欲しいと言ったのであげたら、メルカリで出品されてました。【30代女性】
・あげたものを妹が売ったら高値がついたことがあり、面倒くさがらず自分で売ればよかったなぁとすごく後悔しました。【30代女性】
・もう着ないだろうと思った服を捨てるが為、記憶に改めて残り、捨ててしまった後で、あれが着たい、この服にあわせたいと思ってしまったことがある。【50代女性】
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後悔した経験があると回答した人の意見で、意外と多かった意見が“譲ったことによる後悔”です。
譲ったものが勝手に売られていた(しかも高値で)という意見が多く、譲った側の気持ちを考えれば、何とも複雑な気持ちになりますよね..。
また、「もう着ないと思って捨てたのに後から着たくなった」といった意見も。
こちらは女性では結構あるあるなのではないでしょうか..?!
【後悔したことはない】
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・捨てた時点で、もうスッキリしているのでその後に後悔したことは今のところありません。捨てたら忘れてしまうのが良いと思います。【30代女性】
・一度捨てようとしたものには、何の未練もないので後悔したことはありません。また新しいものを買えば気が収まります。【50代男性】
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後悔したことがないと回答した人の意見では、「迷ううちは捨てない」「気持ちが固まるまで手放さない」といった理由がほとんど。
中にはこんな意見も。
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服飾品はほとんど壊れるまで使うため、状態として譲ることはできないですし、捨てても問題ないもののみ選択しているので後悔することがない。【40代男性】
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捨てる以外の選択肢がないので後悔することがない、という意見です。
このような意見は主に男性回答者で見られました。
それでは次に「売った」と回答した人に、売った際の金額に満足できたかを聞いてみました。
(n=242名、単一回答。2021年8月27日~8月30日に実施したインターネット調査による)
売った金額に満足した:129人
売った金額に満足していない:113人
売った金額に満足したと回答した人が129人と、やや多い結果に。
その理由をみてみましょう。
【金額に満足した】
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・売れると思わない物がわりと高く売れると嬉しくなります。自分では必要ないものがちょっといいランチ代くらいになると上機嫌になります。【30代女性】
・基本的に私が売る服飾品はブランド物なので、それなりの金額になることが多いので満足しています。また自分の知らないうちにブランド価値やその品自体の価値が上がり、思わぬ金額になることがあるのもその理由の1つです。【40代男性】
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多かった意見が、「高く売れると嬉しい」「自分では予想していなかった価値があることもある」といった意見。
例え不用なものであっても、国内外問わず流行や情勢の変化などで高く売れることがあるため、まずは売りに(査定に)出してみるというのもいいかもしれませんね。
【金額に満足できなかった】
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・当時忙しく、物量(グラム数)で値段が決まるリサイクルショップに持ち込んだところ、ハイブランド品が安く買い取られてしまったから【20代女性】
・メルカリなどのフリマサイトは飽和状態なのか服飾品はブランドものでないかぎり300円にしても売れないことがあるため割には合わないことがほとんどになってきた。【30代女性】
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次に、売った際の金額に満足できなかったと回答した人の意見です。
こちらでは、リサイクルショップやフリマアプリでの不満が目立つ結果となりました。
リサイクルショップでは、ブランドや品物の価値に対する知識が乏しいアルバイト店員が査定をしたり、〇㎏=〇円といった量により金額を決定する店も少なくありません。
またフリマアプリでは、一般の人同士が売買のやり取りを行うため、どれだけ価値があるものでも相手に伝わらず、値引き交渉をしつこくされるなどトラブルが多く発生しているようです。
衣類や服飾品など、断捨離をする際に「売る」という選択をされる際は、本来の価値をしっかり理解した査定士が在籍する買取店に依頼することがポイントのようです。
調査期間:2021年8月27日~8月30日
アンケート回答人数:300名