遺品整理

遺品整理の時期と方法|故人の私物と生前の思い出をいつまでも大切に

 

親族や身内が亡くなり、故人の遺品整理をする機会は、一生のうちでもそれほど多くありません。そのため、いざ自分がやることになったら、ほとんどの人はどうすれば良いかわからず、困ってしまうでしょう。
今回は、遺品整理の方法を知りたい人に向けて、遺品整理に適切な時期やプロに頼むメリットとデメリット、遺品整理の注意点などを詳しくご紹介します。
 

遺品整理とは、親族や身内が亡くなったとき、その人が生前に使っていたものを整理することです。

●遺品とは
遺品とは、故人の身の回りのものや日常的に使っていたもの、家族のために残した遺産など、その人にゆかりのある全てのものを指します。

●遺品整理の意味合い
故人の私物を整理すると、その人が生きていた証となるものとあらためて向き合うことになるため、残された人たちは再び悲しみや寂しさに包まれてしまうことになります。
しかし、遺品をそのままの状態で残しておくと、見るたびに故人の思い出がよみがえり、心が重くなってしまうこともあるでしょう。
遺品を整理している間は、ほんの一時の寂しさを感じるでしょうが、故人の私物を丁寧に仕分け、片付けていくことで、気持ちの整理につながります。

故人との思い出や記憶の架け橋となる大切な遺品の整理は、本来であればじっくりと時間をかけて行いたいものです。しかし、故人が賃貸マンションやアパートを借りていた場合は、すみやかに部屋を明け渡す必要があるため、早い段階で遺品整理を始める必要があります。

●遺品の仕分け方
【貴重品】
この場合の「貴重品」とは、金品だけに限らず、故人に関する重要書類や所有していた不動産の権利・情報を指します。

貴重品といわれる主なものは、次のとおりです。

・銀行の通帳
・クレジットカードやキャッシュカード
・印鑑
・健康保険証
・マイナンバーカード
・パスポート
・年金手帳
・公共料金等の請求書や領収書
・有価証券
・契約書類
・不動産などの権利関係書類
・価値の高い物(貴金属や宝石、美術品など)
など

これらの貴重品を整理するには、法的な手続きが必要です。また、期日が設けられていることがあるため、必ず優先的に処理するようにしましょう。

【形見(思い出の品)】
形見とは、故人が残したものの中でも、特にその人が愛用していたものや、思い出の品のことです。貴重品とは異なるものの、故人との思い出を忘れないための大切な品です。

【再利用できるもの】
家電製品や衣類、新聞など、そのまま、あるいは素材を再利用できるものがあれば、保管しておくかリサイクル業者に引き取ってもらいましょう。中にはリサイクルせずにとっておいたほうがいいものもありますので、注意して整理することが大切です。

【廃棄するもの】
故人の残したものを破棄するのは勇気のいることですが、不要だと感じたものは思い切って捨てましょう。あれもこれも残しておくと、後から収拾がつかなくなる可能性があります。明らかなゴミや今後使いそうにないものは、潔く捨てることも必要です。

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