人生100年時代の老後に対する意識とは?200名の本音を大調査

少子高齢化が急速に進み、人生100年時代が叫ばれる昨今。

何歳まで生きられるかは神のみぞ知る…といったところですが、老後をいかに過ごすかは人生の大きなテーマと言えるでしょう。

みなさん老後に対してどのようなイメージを抱いているのでしょうか。

林商会では、「老後に対する意識」についてアンケート調査を実施しました。

あなたの老後は何歳から?

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(N=200名、単一回答。2023年4月11日~4月12日に実施したインターネット調査による)

「何歳からがご自身の老後だと思いますか?」という質問では、43%が「65歳~69歳」と回答し、「60歳~64歳」が29%、「70歳~74歳」が18%と続く結果になりました。

それぞれの回答の理由をみてみましょう。

1位:65歳~69歳

・会社の定年が65歳であるのと、年金がもらえる年齢だからです。(40代男性)

・仕事を退職してからの第二の人生、つまりは老後、という認識。(20代女性)

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「65歳になると定年を迎えるから」という理由を挙げた人が大半でした。

65歳定年制の導入が浸透してきており、人生の大きな区切りとして考える人が多いようです。

2位:60歳~64歳

・なんとなくであるが、還暦を迎えたら老人といった漠然としたイメージがある。(30代男性)

・自分の子供が成人になる時の自身の年齢があてはまるから。(40代女性)

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還暦を迎える60歳を、老後のスタートとしてイメージする人が多くみられました。

また、子どもの成人や独立を挙げる人も複数おり、60歳を自身や家族の大きな節目として捉える人が多い印象です。

3位:70歳~74歳

・60代はまだまだ働かねばと考えているので。70歳からは出来ればのんびりしたいです。(50代女性)

・現代の60代の方を見ていると、若々しいため。(40代女性)

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60代は「まだ働いている」もしくは「働かねばならない」という理由を挙げた人が多くみられました。

また、60歳を過ぎても若々しい人が多く、「還暦を迎えたら老人」という従来のイメージから変化してきている様子が伺えます。

このように、「定年を迎える65歳」「還暦を迎える60歳」「働かなくなる70歳」など、それぞれが考える節目を迎えたら、自身の老後がスタートするとイメージしているようです。

では、みなさん何歳まで働きたいと考えているのでしょうか。

何歳まで働きたい?

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(N=200名、単一回答。2023年4月11日~4月12日に実施したインターネット調査による)

「何歳くらいまで働きたいと考えていますか?」という質問では、34%が「働ける限りずっと」と回答し、「65歳くらい」が21%、「60歳くらい」が16%と続く結果になりました。

それぞれの回答理由をみてみましょう。

1位:働ける限りずっと

・①年金だけでは生活が厳しいため ②自由な時間があるため ③ボケ防止のため。(60代以上男性)

・社会との繋がりを出来るだけ長く持っておきたいから。(30代女性)

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「年金だけでは生活できない」という不安を挙げた人が非常に多くみられました。

少子高齢化が休息に進み、年金制度の破綻を不安視する声も高まる中、昨今の値上げラッシュが追い打ちをかけているのではないでしょうか。

また「社会とのつながりをもっていたい」という回答からは、人生100年時代を前向きに捉え、立ち向かっていこうとする意思を感じます。

2位:65歳くらい

・年金が満額支給される年齢までは働きたいから。(40代男性)

・できるだけ収入を確保したいが、体力的、能力的には65歳くらいかと思うから。(50代女性)

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「年金がもらえるようになる年齢だから」という理由を挙げた人が多くみられました。

65歳までの雇用確保が義務付けられることもあり、仕事を引退するタイミングとしてイメージしている人も多いのではないでしょうか。

また、「体力的、能力的に限界」という回答も多くみられ、65歳が社会環境と自身のキャパシティの両面から、大きな節目になると考える人が多い印象です。

3位:60歳くらい

・実際60歳以上の人間が会社にいても、最前線ではないし、大して会社の役に立っているとは思えないので、その辺りが限界だと思う。(30代女性)

・節約貯金投資に励み、少しでも早く退職したいから。(20代女性)

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60歳を超えても働く人が増えている昨今ですが、実際に身近で働く60代の姿を見て思うところがある人も多いようです。

また、「少しでも早く退職して余暇を楽しみたい」と節約・貯金に励む20代の回答も複数みられ、若い世代の堅実志向を裏付ける結果になっています。

「還暦で定年退職」が一般的だった時代は、今や昔。

「できるだけ長く働きたい」という考え方は、人生100年時代のスタンダードとして、今後ますます浸透していくのでしょう。

では、みなさん「老後」にどのようなイメージを抱いているのでしょうか。

老後の生活は楽しみ!?

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(N=200名、単一回答。2023年4月11日~4月12日に実施したインターネット調査による)

「老後の生活が楽しみですか?」という質問では、42%が「あまり楽しみではない」と回答し、「どちらかといえば楽しみ」が27%、「楽しみではない」が19%、「楽しみ」が12%と続く結果になりました。

年齢を重ねるにつれて体力や記憶力は低下し、健康への不安も高まります。

また、年金制度の破綻や物価の高騰など厳しさを増してゆく社会環境も相まって、老後の生活は「あまり楽しみではない」と考える人が多いのではないでしょうか。

その一方で「どちらかといえば楽しみ」と回答した人が続いていますが、みなさん具体的にどのようなことを楽しみにしているのでしょうか。

老後の生活で楽しみなことランキング

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(N=200名、複数回答。2023年4月11日~4月12日に実施したインターネット調査による)

「老後の生活で楽しみなことは何ですか?」という質問では、「旅行」が107票を集め、59票の「ひとりの時間」、51票の「家族との時間」が続く結果になりました。

それぞれの回答の理由をみてみましょう。

1位:旅行

・働いている間はゆっくり旅行に行ける機会がなかなかないので、友達や家族と時間を合わせてゆっくり行きたい。(30代女性)

・色々な所へ旅行してみたい。普段はゆっくりと過ごしたい。(20代女性)

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働いていると、まとまった時間を旅行に充てるのは困難です。

友達と・家族と・ひとりで…時間を気にせず自由に旅行を楽しむ老後の日々を思い浮かべながら、仕事や貯金に励む人も多そうですね。

2位:ひとりの時間

・毎日子どもの世話をしていたら出来ないことをやりたいから。(50代女性)

・趣味が釣りなのでその活動を増やしたいから。(30代男性)

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子育て終了後の自分のためだけに使える時間を思い浮かべる人・趣味に没頭したい人など、思い浮かべるひとりの時間はそれぞれ。

老後に過ごすひとりの時間は、自身とゆっくり向き合い、人生を見つめ直す時間なのかもしれません。

3位:家族との時間

・老後は夫婦の時間をより一層大事にしたいから。(20代女性)

・大きな楽しみでなくても、ささやかな幸せを感じたいから。(50代女性)

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夫婦は家族の基本形。

子どもが独立して夫婦2人の生活に戻ると、共に積み重ねてきた日常や家族の歴史を振り返ることができそうです。

では、みなさん「老後」に対する不安はどの程度感じているのでしょうか。

9割の人が老後の生活に不安を感じている!

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(N=200名、単一回答。2023年4月11日~4月12日に実施したインターネット調査による)

「老後の生活に不安を感じますか?」という質問では、51%が「不安を感じる」、39%が「どちらかといえば不安を感じる」と回答し、全体の90%の人が何らかの不安を感じている結果となりました。

では、みなさん具体的にどのような不安を感じているのでしょうか。

老後の生活で不安なことランキング

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(N=200名、複数回答。2023年4月11日~4月12日に実施したインターネット調査による)

「老後の生活で不安なことは何ですか?」という質問では、「生活費」が149票を集め、131票の「病気・ケガなどの健康面」、81票の「自身の介護」が続く結果になりました。

それぞれの回答の理由をみてみましょう。

1位:生活費

・年金もまともに出ないかもしれない世代のため、生活に対してとても不安があります。(50代女性)

・年金が貰えないかもと言われているし、貯蓄を2000万も貯められるかもわからない。老後はゆったり暮らすのが理想だが、生きる為に働くだけで終わりそうで生き甲斐もあるのかなと思う。(20代女性)

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世代を問わず、年金制度に対する不安を挙げる人が多くみられました。

加えて追い打ちをかけるような昨今の値上げラッシュ。

厳しさを増す現実の中で、老後の生活費への不安を強める人が多いのでしょう。

2位:病気・ケガなどの健康面

・寿命は年々延びていますが、健康寿命が延びているわけではないから。(20代女性)

・病気に関しては、予想がつかないし、治療にいくらお金がかかるか分からないから。(50代女性)

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こころとからだは密接に結び付いています。

自立した生活を送れる健康寿命をいかに延ばすかは、充実した老後を送れるかどうかの大きなポイントと言えるでしょう。

また、病気やケガなど、自分の身にいつ何が起こるかわからない点も、年齢を重ねるにつれて大きな不安材料になると言えます。

3位:自身の介護

・体の不調や介護の問題が出てきたときが心配です。自分の周りでも介護で大変な思いをしている人は多いので…。(40代女性)

・持病があるので悪化しないか、家族に迷惑をかけないか心配。(50代女性)

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身近な人の介護の状況を目の当たりにして、自身の介護への不安を強める人が多いようです。

少子高齢化が進む中、老々介護の問題も今後ますます深刻化すると考えられ、社会全体の大きな課題と言えるでしょう。

このような不安や楽しみが入り混じった思いを抱きながら、自分らしい「老後」を模索していくことが、幸せな人生につながるのではないでしょうか。

とはいえ、先行きが見えない不透明な時代。

「自分なりに準備はしていても、老後の生活への不安は尽きない」とお考えの方も多いでしょう。

「終活瓦版」では終活に関する記事を公開中

生活費をはじめ、相続や健康、介護など、老後に対する不安や悩みは多岐に渡りますが、そのような不安と折り合いを付けながら自身の人生と向き合うのが、終活と言えるでしょう。

株式会社林商会が運営する「終活瓦版」では、終活に関する内容を中心に、遺品整理士・特殊清掃士の経験を基にしたさまざまな情報を発信しています。

また、弁護士・司法書士・税理士・行政書士・相続診断士など相続のプロが在籍しており、相続問題など老後の不安にお答えするコラムを掲載中です。

サイト内では、老後を見据えた終活に関する疑問や不安を少しでも取り除けるよう、終活のお役立ち情報から知識までわかりやすく紹介しています。

ご自身の今後の生き方を考えるうえでも、ぜひお役立てください。

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